性犯罪の種類や逮捕された場合の対処方法

痴漢や盗撮,強制わいせつや強姦などの性犯罪を犯してしまったら,どのような刑罰を受ける可能性があるのでしょうか?最近では性犯罪の厳罰化も進んでいるので軽視できない問題です。

また痴漢では実際にやっていないのにえん罪で逮捕されるケースも多々あります。

今回は,性犯罪の種類や,性犯罪で逮捕されたときの対処方法を東京・恵比寿の弁護士がご紹介します。

1.痴漢

痴漢は,もっとも典型的で多くの人が巻き込まれやすい性犯罪と言えるでしょう。まじめなサラリーマンなどの方でも,痴漢と間違われたりでっち上げられたりして「犯罪者」に扱いされる可能性があります。

痴漢で成立する犯罪は,主に以下の2種類に分類されます。

・迷惑防止条例違反

迷惑防止条例違反は,比較的軽微な痴漢行為のケースで成立します。電車やバス,人の多く集まる場所などの公共の場所で,人の身体に触れて羞恥心を害するような行動をとると迷惑防止条例違反です。刑罰の内容は自治体にもよりますが,だいたい6か月以下の懲役刑または50万円以下の罰金刑となっています。常習の場合には刑罰が加重されます。

初犯の場合は,示談ができた場合は不起訴,示談ができない場合は罰金30万円となることが多いです。

・強制わいせつ

強制わいせつは,暴行や脅迫の手段によって相手にわいせつな行為をしたときに成立します。相手が13歳以下の場合には,暴行脅迫を手段としなくても強制わいせつとなります。

痴漢で強制わいせつになるのは,下着の中に手を入れて直接性器を触るなど,相当に悪質なケースです。刑罰の内容は6か月以上10年以下の懲役刑です。

2.盗撮

スカートの中にカメラやスマホを差し込んだり,トイレや更衣室などの場所にカメラを仕掛けたりして盗撮をすると犯罪が成立します。

・迷惑防止条例違反

盗撮によって迷惑防止条例違反となるのは,公共の場所で盗撮行為を行った場合です。駅や道路で盗撮した場合だけではなく,公衆トイレにカメラを仕掛けた場合などにも迷惑防止条例違反が成立します。刑罰は,1年以下の懲役または100万円以下の罰金刑です。

・軽犯罪法違反

公共の場所ではなく,私的な居宅や建物内のトイレ,更衣室などで盗撮をした場合には「軽犯罪法違反」となります。この場合の刑罰は「拘留または科料」です。

3.強制わいせつ(刑法176条)

強制わいせつ罪は,痴漢によっても成立する可能性がありますが,それ以外の場合にも成立します。

たとえば,以下のようなケースです。

・相手を脅して服を脱がせて写真を撮った
・相手を脅して裸にして身体を触った
・無理矢理キスをした
・歩いている女性に対し,後ろから突然抱きついた
・13歳以下の子どもが嫌がっていないので,服を脱がせて写真を撮った
・13歳以下の子どもの性器を触った

強制わいせつ罪の刑罰は,6か月以上10年以下の懲役刑であり,罰金刑はありません。また過去には被害者の告訴がないと起訴されない「親告罪」でしたが,今は親告罪ではなくなっているので,被害者が告訴しなくても逮捕・起訴される可能性があります。

4.強制性交等(刑法177条)

強制性交等罪は,過去の「強姦罪」が法改正によって名前や内容を変更された犯罪です。暴行や脅迫によって相手の反抗を抑圧し,無理矢理に性交や性交に類似する行為を行ったときに成立します。被害者が13歳以下の場合には,暴行や脅迫を用いなくても強制性交等罪となります。

今は,女性だけではなく男性も被害者になる可能性があります。また,女性器に男性器を挿入する性交だけではなく,口淫や肛門への挿入などの性交類似行為も規制対象となります。

強制性交等罪の刑罰は,5年以上の有期懲役刑です。

強制わいせつ罪と同様に,過去には親告罪とされていましたが,法改正によって非親告罪化されており,現在では被害者が刑事告訴しなくても逮捕・起訴される可能性があります。

5.性犯罪で逮捕されたときの対処方法

性犯罪で逮捕された場合,被害者への威迫のおそれや逃亡のおそれがあるとして,なかなか身柄を解放してもらえないケースも多々あります。
また強制わいせつや強制性交等罪の場合には,起訴されて刑事裁判が開かれて実刑などの厳しい刑罰を適用される可能性が高くなります。

もしも本当に犯罪を犯したのであれば,早急に被害者との示談を進めるべきです。性犯罪では,被害者への被害弁償が済んで被害感情が軽くなると,情状が良くなって処分が軽くなるからです。

痴漢や盗撮などでは起訴前に示談ができると不起訴になる可能性がかなり濃厚になりますし,強制わいせつで起訴されても示談ができれば執行猶予判決を得られる可能性が高まります。強制性交等罪でも,示談が成立したら刑期を短くしてもらえるでしょう。

一方痴漢などの性犯罪では冤罪も多いです。もしも冤罪で逮捕されたら,すぐに無罪立証のため目撃者を探したり被害者の供述に矛盾がないか精査したり,場合によっては鑑定によって無罪を立証したりする方法を検討すべきです。

性犯罪で逮捕されたときに対応をとるには,専門の弁護士によるサポートが必要です。示談交渉も無罪立証も,逮捕直後からの対応が重要となりますので,お困りの場合には早急に弁護士にご相談下さい。

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