主に投資詐欺で負った負債約700万円を0円にした事例
事案の概要
9年前、知人の紹介で知り合った方(X氏)に「自分にお金を預けてくれれば高配当を約束する」と誘われたAさんは、銀行や消費者金融から借入を行ない、X氏に総額550万円を預け入れました。
当初は定期的に配当がなされておりましたが、次第に配当の支払が遅延するようになりました。
また、X氏とも連絡がつかなくなり、Aさんは騙されていたことを認識しました。
本件負債により生活は苦しくなり、生活費補填のために借入を行なうようになった結果、Aさんの負債は約700万円まで膨れ上がってしまいました。
生活の再建を図るべくAさんは当事務所に相談されました。
解決までの流れ
Aさんから事情を確認したところ、①Aさんの負債総額は約700万円であったこと、②Aさんの収入では700万円を分割で返済することは現実的ではないこと、③高額な資産等を有していなかったこと、から破産手続で解決を図ることにしました。
コメント
Aさんが負債を増やした要因は、詐欺的な部分があるとはいえ投機行為です。
免責不許可事由に該当する行為ではありますが、過去を猛省していること、現在は浪費を止めていること、をしっかりと説明した結果、裁量免責という形で免責を得ることができました。