2900万円の負債を1640万円に圧縮し、将来利息カットの分割弁済を内容とする和解を取り交わした事例

事案の概要

7年ほど前、Xさんは投資用不動産のローンやそれに付随する借入等を行ないました。
数か月してこれらの支払が困難になったXさんは、債権者からの督促を無視し続けました。

ここ最近になり数年前から始めた事業が軌道に乗りそれなりの収入を得るようになったXさんは、抱えていた負債について整理しようと一念発起し、分割交渉を依頼すべく当事務所に相談されました。

解決までの流れ

Xさんにお話をお伺いしたところ、事業の兼ね合いで破産手続きでの解決を図ることはできませんでした。
担当弁護士は、Xさんが返済に回すことができる金額(家計余剰額)や頭金として用意できる金額を確認したうえで総合的に勘案し、任意整理(債権者との分割交渉)で解決を図ることとしました。

Xさんから事件を受任し、調査を行なったところ、A~Eの5社に対し総額で約2900万円の負債を負っていることが判明しました。
A社(債権額約50万円)については時効が成立していたため、速やかに消滅時効の援用をしました。

B社~E社については、債務名義を取られており時効の援用をすることができなかったことから、分割弁済での交渉に臨みました。
事前に聴取していた余剰額及び頭金を前提として、債権者と粘り強く交渉を続けた結果、下記内容で和解を取り交わすことに成功しました。

・B社(債権額約250万円):100万円を一括で支払うことでその余を免除するという和解(約150万円の減額)
・C社(債権額約1210万円):150万円を一括で支払うことでその余を免除するという和解(約1060万円の減額)
・D社(債権額約430万円):将来利息無し、毎月約7.1万円を返済するという内容の和解(5年60回払い)
・E社(債権額約960万円):将来利息無し、毎月約16万円を返済するという内容の和解(5年60回払い)

コメント

交渉により、2900万円の負債を1640万円に減らすことに成功しました。

また、D社およびE社について、将来利息無し、5年60回払いの条件で和解を取り交わすことに成功しております(和解金額計:約1390万円、返済額計:約23.1万円)。

なお、将来利息を負担しながら1390万円を毎月23.1万円の分割で返済しようとすると、延べ113回、利息込みで総額約2592万円を支払って完済となりますので、和解を取り交わすことで利息約1202万円を免れたことになります。

弁護士に手続きを依頼することで、かなりの経済的メリットを享受できた事例となります。

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