売掛金840万円の全額を分割払いで和解した事例

事案の概要

X社は、アパレル製品を販売店に卸していました。Y社もその一つでした。Y社は、事業を多角化しようとして他の事業にも乗り出していたのですが、失敗し、それがもとで営業停止に至りました。X社は、4か月分合計830万円の売掛金が未回収になったため、その取立てを当事務所に依頼されました。

解決までの流れ

当事務所は、一時不在になっていたY社代表者の連絡先を突き止め、売買代金の支払を請求しました。代表者は、新しい事業を立ち上げて、少しずつでも返済できるようにするから、しばらくの間待って欲しいと言いました。当事務所は、3か月以内に新規事業の事業計画を提出すること、毎月1回事業立ち上げの進捗状況を報告すること、を条件にして、取立てを猶予することにしました。

5か月後、Y社代表者から、利益が出るようになったから、長期分割返済しかできないが、返済を開始したい、との申し出がありました。これに対し、当事務所は、長期分割を認める代わりに、全額の返済を要求しました。X社も、全額返済するなら長期分割でも構わないと言いました。結局、債務全額を長期分割弁済するという弁済協定が成立しました。

コメント

債権回収交渉を行う場合、元本を減額して短期間で支払わせるやりかたと、返済スケジュールを組み直す場合とがあります。本件は後者に属します。返済期間が長期化するので、その分将来の回収リスクが高まります。本件では、X社代表者が、Y社代表者の能力に対して一定の信頼を置いていたので、長期分割でも弁済協定を結ぶことができました

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