洋服・化粧品等の購入やインプラント手術による約450万円の負債を0円にした事例
事案の概要
8年前、Aさんは親元を離れ上京し、飲食系のアルバイトで生計を立てるようになりました。
しばらくして、Aさんはアルバイトから正社員雇用となりました。勤務時間や作業量も増えたことから自炊する気力がなくなり、7年ほど前から食事は専らコンビニか外食となりました。また、同時期からストレス発散を目的として、洋服や化粧品等の購入も行なうようになりました。これらに対する費消はAさんの収入の範囲を超えるものであり、Aさんはこれらをクレジット払い(リボ払い)で支払っていたため、以降負債が増えることとなりました。
また、その後も、引越しや歯のインプラント手術のために借入を行なっており、負債は増加の一途を辿りました。
1年前、コロナの影響で収入が減ったこともあり、返済に窮するようになったAさんは、生活の再建を図るため、当事務所に相談されました。
なお、相談された時点での負債総額は約450万円でした。
解決までの流れ
担当弁護士が、Aさんから事情を確認したところ、①収入状況からみて450万円を分割で返済することは現実的ではないこと、②高額な資産等を有していなかったこと、が判明しました。
担当弁護士は、Aさんに破産手続きで解決することを推奨し、Aさんはこれに同意されました。
コメント
Aさんが負債を増やした要因に、買い物(洋服や化粧品等)やインプラント手術といった収入に見合わない過大な支出、すなわち浪費がございました。
免責不許可事由に該当する行為ではありますが、浪費をしてしまった過去を猛省していること、現在は浪費を止めていること、をしっかりと説明した結果、裁量免責という形で免責を得ることができました。