請負契約の解除による工事代金返還請求が認められた事例

事案の概要

Kさんは,2月末に,A建築に対して,代金360万円で自宅のリフォーム工事を発注しました。工事完了予定は5月中旬でした。Kさんは,A建築から,材料代が高くて調達できないから助けてほしいと泣きつかれて,320万円をA建築に先払いしました。ところが,A建築は5月中旬になっても工事に着手しなかったので,Kさんは,5月末を期限として解除予告をしました。結局,6月に入っても工事は行われませんでした。

Kさんは,解除に基づく320万円の請負代金返還請求訴訟を提起しました。

解決までの流れ

A建築は,工事を進めようとしたのに一方的に解除された。材料代を支払ってしまったからお金は返せないと弁解しました。しかし,なぜ約定通りに工事に着手できなかったのかを説明できず,尋問の結果,Kさんの先払い分は,他の工事の材料代に当てられたことが明らかになりました。

判決はKさんの解除を有効と認め。A建築に対して320万円の支払いを命じました。

コメント

本件では,Kさんが勝訴することはほぼ確実でした。しかし,それよりも,請負代金の大部分を前払してしまったことが大きな反省材料です。

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