早期に婚約者の協力が得られ身柄解放に成功した事例
事案の概要
Aさんは深夜に駅前の繁華街前にて風俗店の客引きをしていたところ捜査中の私服警官に対し客引きを行ってしまい、その場で現行犯逮捕されました。
被疑者の逮捕翌日、弁護士会から当番弁護の出動要請を受けて当事務所の弁護士が接見に行くことになりました。
解決までの流れ
弁護士は直ちにAさんと接見し、事案の概要を聴取し、同居しているAさんの婚約者の身元引受書の作成とAさん自身の誓約書の作成を提案しました。
Aさんは、婚約者に内緒で客引きの仕事をしていたことから、弁護士が婚約者に連絡を取り身元引受書の作成を行うことに対し難色を示しましたが、早期の身柄釈放のために必要である旨を伝えて説得を行い、Aさんの了解を得ました。
接見後、弁護士はAさんの婚約者にすぐに連絡し、同日の夜に身元引受書を作成し、再びAさんと接見を行い誓約書を作成しました。
翌朝、検察官に身元引受書等の資料と在宅捜査を求める意見書を提出したところ、検察官は勾留請求しませんでしたので、Aさんはその日の夕方に釈放されました。
その後、Aさんは一度検察庁にて取り調べを受け、略式起訴されました。
コメント
逮捕後のスピーディーな弁護活動が功を奏した事例です。
逮捕から勾留まではあっという間に手続が進んでしまう上、一度勾留されると満期まで拘束が続くことが多いため、逮捕後速やかに弁護士を手配し、身柄解放に向けた活動をしてもらうことが重要です。